小児歯科
学童期における口腔管理
乳歯から永久歯へ
学童期はお子さん達が胸をはずませて小学一年生を迎える時です。そして乳歯から永久歯へと生えかわるチョッピリ大人になるときでもあります。この頃から口の中の異常が目にみえる型であらわれてくる時でもあります。口の中の管理がとても重要です。
■6歳臼歯(永久歯)の重要性をご存知でしょうか!!
6歳臼歯とは・・

@ 永久歯中、一番早く生えるので乳歯とまちがいやすい。

A 咬みあわせの中心になり、良い歯並びを作る基礎になります。

B 全部の歯の中で、咬みくだく力は一番大きい。
1対の6歳臼歯を失うと、24%もの咬みくだく力がへります。また顎や顔面の発育に影響を及ぼし、大脳の発育にも関係します。

C 永久歯中、むし歯にかかる率は最も高いのです
全身的原因や遺伝的要因によって永久歯の形や色が少し変だったりすることがあります
エナメル質形成不全症
 遺伝的疾患によってエナメル質の障害がみられます。
 乳歯にも永久歯にもみられます

象牙質形成不全症
 遺伝性疾患によって象牙質の障害がみれれます。
 骨形成不全症の一症候としてあらわれます。
 歯の咬耗が著明です。

斑状歯
 フッ素を過剰に含有する飲料水を長期に摂取した場合、歯の冠部の表面に白濁した模様がみられます。特定の地域に集団的に  みられます

萌出性嚢胞
歯が生える間近になると小豆大から小指大に歯肉が腫れて柔らかくなることがあります。通常歯が出てくると自然に消失します

エプーリス
時々歯肉が有茎性に盛り上がり出血しやすい状態になることがあります。その下に永久歯が生えるのを邪魔することがあります 。(エプーリスと言います)

粘液嚢胞
粘液嚢胞は口唇部や頬の粘膜にみられるもので、小唾液腺の閉鎖や狭窄によって唾液が貯瘤したものです

先天欠如(多数歯)
遺伝性要因によって多数の永久歯が欠如することがあります。

過剰歯
本来ない歯(過剰歯と言います)が余分にあって骨の中にあると永久歯の成長発育に悪い影響を与えて、乳歯との交換がスムーズ にいかなかったり歯並びを悪くする原因となります。抜歯をすることが必要です

正中離開
前歯の部分の骨の成長により前歯と前歯の間に空隙が生じます。(正中離開と言います)これをみにくいアヒルの子の時代と言い ます。正常な場合か異常によるものかとで必要な場合は⇒私達にご相談下さい

異所萌出
乳歯のむし歯を放置していたため、その歯の隣接永久歯が異常な方向から生え様としています

乳歯の骨性癒着
乳歯が歯と癒着しているためその下の永久歯が生えることが出来ません。(乳歯の骨性癒着と言います)乳歯を抜くことが必要で す。

口腔習癖
学童期を迎えて色々ストレスから新たな習癖が生じ歯やその周囲の骨に影響し歯並びを悪くする原因になります
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